だれでも第九

だれでも第九。


障がいのある方とオーケストラではじめて共演しました。
世界でも初めの試みなのではないか???

ことばでは語り尽くせない特別な場でした。

欠指のある方、
先天性ミオパチーという筋肉の難病の方、
生後まもなく脳性麻痺と診断され、両手足に障がいがある方。

3名の方がピアノで、オーケストラと第九を演奏しました。ヤマハの開発した「だれでもピアノ」が、和声や装飾を足してくれて、指一本で、いろんな音楽を奏でられる。

この楽器を開発した方、この企画を考えた方、
この企画のために編曲された方、
これまで育ててこられたご家族。

いろんな人たち、いろんなものごととの
「共演」な気がしました。

ベットからのびる指。
車椅子からのびる指。

その指は一音一音確かめるように
鍵盤とゆっくり話すように
訥々と音を奏でる。

スマートではなく、
時にたどたどしく。
時に迷いながら。

その指は
生きるとは
音楽とはと
私たちに
問いかける。

上手い下手ではない
生きていること
そのもののような音楽。

そして、
ベートーヴェンがこの世に
与えた音楽の素晴らしさよ!

人間讃歌、人生讃歌。
生きる喜び。

3人とも、
めちゃくちゃかっこよかった!
生きていた!!!

ゲネプロのときは、三楽章で
泣くのをおさえられず…

子育てしているからか、
なんだか、おかあさんの気持ちにも
どこかでなってしまって…

その気持ちを考えるとまた
泣けて泣けて…

本番のときは、なんとか堪えたけど、
拍手を浴びる姿をみて、また泣いた…

素晴らしかった…最高でした…
お疲れさまでした✨

(YouTubeでLIVE配信ありました。後日、アーカイブ配信があるかも??)

今日の言葉*

「人生は祭りだ、共に楽しもう!」

フェリーニ