東京駅

久しぶりに東京駅周辺を彷徨いた。
ビル風が容赦なく吹きつける。
携帯を持っていない友人と
無事に会えて安堵する。

東京は本当に大きな街だなぁと
空とビルを見上げる。都会というのは
世界中どこでもそうだけれど、人が人に
どこか冷たくなるものだ。だから何気ない
日常のなかで、キオスクで働く人と
ニコリと笑いあえるだけでも、すこし
心にすきまができる。

プラットホームに立つと、
赤い髪の女性がこちらをじっと見ていた。
私もしばらくじっと見返す。
なかなかの目力で負けてしまう。降参。
写真の瞳の奥には喜びよりも孤独を感じた。
孤独がすぐ隣り合わせに、孤独をいつも
傍らにおいてじっと描いてきた、とでも
書くともっともらしいが、どうなのだろう。
作品を生で見なければならない。
その人を知っていたつもりでも、
演奏を聞いたり作品を観て、
わぁと新鮮な驚きをおぼえることがある。
特に普段寡黙なひとが、
音や色や形で饒舌であるとき、
それにふれながら、喜びを感じる。

今日の言葉*
「人は信じたいと思ったものしか疑わない」


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