椿の海の記

お誘いいただき、とある読書会に初参加。恥ずかしながら初めての石牟礼道子さん。

10年くらい前に石牟礼さんのご自宅を訪ねたことのあるという方のお話も聞けた。円卓を囲み、語らった。やわらかな時間だった。石牟礼さんという女性が、陽炎のようにぼうっと浮かび上がるのを感じた。

みなさん文藝に関わっておられて、読んでいる本の層が違う。深い。あぁ、なぜこんなに本を読まなくなってしまったのか。本を読まなくては…。本を読むしずかな時間をつくろう。

本を読むのは、海に潜るような感覚がある。周りの雑音もいつしか消え、自他の境界がとけ、ことばの海に静かに沈む。
渡辺京二さんのお話もたくさん出た。

次回はこれかも

今日の言葉*

 “春の花々があらかた散り敷いてしまうと、大地の深い匂いがむせてくる。海の香りとそれはせめぎあい、不知火海沿岸は朝あけの靄が立つ。朝陽が、そのような靄をこうこうと染めあげながらのぼり出すと、光の奥からやさしい海があらわれる。”


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