いろんな色に癒される。
小林麻央さんが亡くなられたという。
生前綴られた文章は
心の芯にジンとくる。
人の死は、病気であるかにかかわらず、
いつ訪れるか分かりません。
例えば、私が今死んだら、
人はどう思うでしょうか。「まだ34歳の若さで、可哀想に」
「小さな子供を残して、可哀想に」でしょうか??
私は、そんなふうには思われたくありません。
なぜなら、病気になったことが
私の人生を代表する出来事ではないからです。私の人生は、夢を叶え、
時に苦しみもがき、
愛する人に出会い、
2人の宝物を授かり、家族に愛され、
愛した、色どり豊かな人生だからです。だから、
与えられた時間を、病気の色だけに
支配されることは、やめました。なりたい自分になる。人生をより
色どり豊かなものにするために。だって、人生は一度きりだから。
(小林麻央さん)
http://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-38073955
http://www.bbc.com/news/magazine-37861457
母の兄が亡くなったという知らせ。
父親が早く亡くなった家族のなかで、
親代りにみんなを支えていた。
小さいころのわたしも、
お盆になると親戚の集まりに、
両親とともに参加して、
お墓参りのあと、みんなで一泊するのが
夏の恒例行事となっていた。
母は、お兄さんのことを「にいちゃん」と
すこし上がり口調で呼んだので、
わたしも「にいちゃんげんきかなぁ」と
話して、そんな呼び方はいけませんと
怒られた。
人の死は、いつだってかなしいものだ。
他の何かで決して埋めることができない。
「にいちゃん」は、わたしにとっては、
小さい頃の記憶のまま、心に残る。
あの頃の夏の匂いも、「にいちゃん」の
笑顔も、こどもがたくさんいたあの
ワサワサした雰囲気も、ずっと心に
しまっておこう。
今日の言葉*
絵は一枚描くと一枚出来る。
描かなければ一枚も出来ない。
もし100枚描くと、描かなかったはずの
100枚の絵が見れるんだから、
やっぱり描こう。陽の目を見ない絵が
身体の中にいっぱいあるらしい。
それが出たがっているはずだ。
横尾忠則