なんとなくにしたがう

「苦手なことも、ちょっとずつ、ほんとにちょっとずつ
努力していると、上達し、やっと今まできたって感じだ。
ちょっとずつ好きになって。ちょっとずつできるようになって。
それでも決して到達できない世界というものもあり。
人生ってわからないものだ。
苦手なことと向き合うのも人生だね。
今までだって、いろんな人生っていうのが、
考えられたわけだけれども、ひとつしかない。
ひとつしか選べない。その度ごとにひとつを選ぶ。
選んでいたんだなって。いまさら気づいたんだよ。
珈琲にするか、紅茶にするか。
あの人にするか、この人にするか。
赤い靴にするか、黒い靴にするか。
スカートにするか、ズボンにするか。
森に行くか、海に行くか。
小さい決めごとから、大きな決めごとまで。
選ぶことが、たくさん。
なんとなく惹かれるものを
選ぶと、間違いないよ。
なんとなくって、実はいちばん頼りになるんだ。」