勤めている大学からの眺めは
とてもよく、いつもレッスンが終わって
エレベーターを待つまでの時間がすきだ。
太陽は毎日上がっては沈むけれど、
太陽系そのものも、ものすごい
スピードで進んでいるのだと知ったとき
驚いた。螺旋階段のようにクルクルと
回転しながら、宇宙を進んでいるのだ🐎🐕🐓
こちらをご覧あれ😳
毎日電車に乗るように、毎日私たちは
地球号に乗って、宇宙を突き進んでいる。
止まっているようでも、全く止まっていない。
空や星を見ていると、
この世界の大きさにふるえる。
この宇宙のなかで
私たちは生きては死んでゆく。
初めて宇宙について考えたのは
小学生のころ。私たちが宇宙に浮かんでいる
星のひとつで、見知らぬ星々が無限に
広がっていることを知ったとき、
クラクラした。それと同時に、考えることを
やめられなくなって、空恐ろしくなった。
それでそのときの私は考えるのをやめた。
同じ時期に、定規をじっと見ていたとき、
この1ミリはもっと細かくできるはず、
それをさらに細かくできるはず…さらに
もっと……と考えていったら、また同じように
考えるのをやめられなくなり、
空恐ろしくなった。
そしてまた私は考えるのをやめてしまった。
でも、あの考えはじめたとき
そして、考えがとまらなくなり、
世界へとけこんでいく感覚は
今でも深く残っている。
あのとき考えるのをやめなかったら
どうなっていたのだろう。
本を読む行為も、演奏する行為も、
世界にとけこんでゆくのがすきで、
それは、子どものころのあの原始的な
感覚が残っているからかもしれない。
今日の言葉を*
人は信じたいと思っていることしか疑わない