今週末はバッハ。
長岡さんは普段はヴァイオリンを
弾いてらっしゃるけれど、
指揮者としてもご活躍中。
うまく言えないけれど、
バッハや音楽に対する愛情やリスペクトが、
指揮や言葉の端々からあふれ出ていて、
その指揮で演奏できるのがとても嬉しい。
coro-nuovo.main.jp
演奏する者にとって何より大切なのは
何百回、何千回とその音楽にふれても
まるで一回目のようにいつも新鮮に
驚き、心を動かすことのできる
自分であることだと思う。
その素晴らしさを伝えたい、音にしたいと
いう思いや、衝動に近い原始的な力が
あふれてどうしようもなくて、
初めて楽器を手にし、それを実際に
音にできるだけの技術を磨く。
思い描く音と実際に出る音、
理想と現実のギャップにだれもが
苦しみ、長き長き道のりだけれど、
紙の上の音符がどうしようもなく
動きたがっている、そのウズウズが、
自分に伝染すること、伝染できる自分で
あることが、大切だなぁと感じる。
長岡さんの指揮を近くでみていてそう感じる。
本番、楽しみだ。
今日の言葉*
自然の中に心があるという仮定と、
心の中に自然があるという仮定と
二つあるわけであるが、これは一応、
どちらと思っていてもよいであろう。
しかし人は、自分の本体は自分の心だと
思っているのが普通であるから、
どちらの仮定をとるかによって、
そのあとはずいぶん変ってくる。
岡潔