大進さん

大進さん、本当に素晴らしかった…

なんだろう、迸るパッションがそのまま
音として表現されているあの感じは!
一ミリも残さず、一滴もこぼれず
音として還元されている。

その音色の美しさ、力強さ、やさしさ、
溢れんばかりの情熱に
ただただ惹きつけられる。
思わず聞き惚れてしまって、
気をつけていないと、
弾くのを忘れそうになってしまうくらい。

演奏だけではなく、
大進さんという人そのものが
ものすごい磁力、磁場だった。
温かく朗らかで気さくなお人柄に、
思わず周りの皆も、笑顔になる。

超一流というのは、こういうことかと、
その全てに、圧倒される。
サン=サーンスのヴァイオリン協奏曲は、
音楽を志す学生ならみんな一度は勉強する。
私もレッスンで何度もみている。
でも、そういえば、実際の演奏会では
あまり聞かないな。オーケストラで
伴奏を弾くのも今回が初めてだった。

大進さんの演奏は、どこまでも自由で
情熱的で、そして繊細で力強かった。
リハーサルでも本番でも毎回ちがう。
一瞬一瞬が生きていた。
あぁ!学生のみんなにもあれを聞いて
ほしかったなぁ。

終わると同時に満員の客席から
割れんばかりの拍手とブラボー!
会場全体が、揺れるようだった。

「もうこれで終わりでいいんじゃないの?」
なんてことを、舞台袖で冗談めく。
譜面台が撤去されて、いざ暗譜の
プロコフィエフへ。

オーケストラなのに、譜面台がないと、
どうも薄ら寒く感じるのが不思議。笑。
譜面台っていろんなものから守って
くれていたんだ(違う)。。

ドキドキしながらも、無事に終演!
「おつかれさま」という言葉が
これほどピタリとくることはなかなかない。

達成感よりも、疲労感のが強く、
楽屋では皆、終始無言で着替えた。。笑
あの沈黙は忘れられない。。。

横浜シンフォニエッタの仲間とだから
乗り越えられたし、味わい、
楽しむことができたのは確か。

南無南無。

演奏会どうだったのかねぇ
お客さまどう思ったかねぇと話しながら
駅へ向かうと、途中でたくさんの方が
素晴らしかった!と、キラキラした笑顔で
声をかけてくださった。とても嬉しい!
中には「東京から来たんです」と、
仰った方もいらした。嬉しいなぁ。
ありがとうございました!!!


そばがきセットも美味しかった⭐︎

今日の言葉*
「20年、トータルで毎日プレイするようになってから、言えることは、打撃の技術に最終的な形はないということです。これが残酷なところなんです、打つということの。だから前に進もうとする意欲も生まれてくるとも言えるんですけど。時に技術は後退することもあります。本当は後退したくない。ずっと前に進んでいきたい。でも、なかなかそうはいかないんです。はっきりしているのは、近道はないということです。ある自分のぼんやりとした理想に近づくいちばんの方法は、遠回りをすることだと。今ははっきり言えます。」

イチロー


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