“感情は、感じ切ってあげればおわります。いろいろな出来事は、感情を感じ切るために起きます。用意されたプログラムやメニューをこなすのと似ています。どんな辛いこともかなしいことも楽しいことも、プログラムキターと思って、その都度感じ切りましょう。ポタリポタリと最後の一滴まで絞り落ちたら、不思議な空虚の感じが訪れますが、心配なさらず。そうなって初めて、器が空になり、新しいものがおのずと入ってきます。新しい風向きになります。新しいことが起きます。新しい風景がみえてきます。ちなみに、子どもはすぐに器が空っぽになるのです。だからキラキラしてるのです。大人になると、ため込みます。ためると当然ながら腐ります。においます。流しましょう。なにか少し勇気がいること、なにかずっと気になっていたこと。そういうことを少しずつはじめてみましょう。間違うことを決して恐れないでください。むしろたくさん間違いましょう。進んで間違うことで、軌道修正ができるようになります。柔軟になれます。やわらかくなれます。ゆるくなれます。そうすると、楽になります。そうは言うけどね、わたしは、感情てものがあまりないんだという、あなた。そんなことはないと思います。心というのは、タマネギのように何枚も何枚も重なって守っているものが、必ずあるのです。あなたの存在を揺るがすから、あなた自身が知らず知らずに分厚く守ったものです。あなたのタマネギ、すごく大きいのかも。奥にしまってあるもの、きっと美しいですよ。だって、あなただって、はじめは受精卵のひとつだったのですし。いのちのかたまりだったのです。神秘のかたまりだったのです。今もそうです。生きているっていうのは、なんらかの働きがあって、動き続けて変化している営みです。あなたのなかの美しいものが、あなたを動かしているのです。そのことをちょっと珈琲でも飲みながら考えてみてください。感じてみてください。”
感情
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