立春

立春。小さい春、発見(^-^)
めしべの先の赤い丸がかわいい。
最早、めしべが花びらをはみ出ている。
嬉しすぎて、笑顔が顔からはみ出ている
子どものような表情にも見えてくる。
春の知らせは、嬉しい。

今年は特別寒く感じる。
トシのせいなのだろうか?

ランドセルを背負った小学生たちは
半ズボンで大声ではしゃいでいる。
見ているだけでこちらが寒いから、
何か巻きたくなる。かぶせたくなる。

子どもは風の子とはよく言ったものだ。
あのエネルギーはみんな持っていたはずなのに
大人になるにつれ、どこかへ去ってしまう。


「音にもっと空気をふくませてごらん」
と、レッスンでいうことがある。
がんばると皆どうしても、
音をつぶしてしまう。
自分自身も、何度も言われたことだ。
師匠の音を聞いては、なんてジューシーで
それでいて、風に乗るような音なのだろう!と
感嘆したものだった。

たとえば、水面に水滴が落ちると波紋が広がる。
空気は目に見えないから
わかりにくくはあるが、圧倒的な音を
聴くと、耳だけでなく、皮膚や全身で
音を体感する。音というのは空気のふるえ
そのものなのだと実感する。
当たり前といえば当たり前だが、
空気のふるえそのものであり、
音は空間そのものでもあるわけだ。


だからこそ、演奏する空間そのものを
楽器にして鳴らす必要がある。
舞台にいけば、立ち位置を色々試して
一番鳴る場所を探す。いわばホールの
ツボのようなところだ。一歩後ろに
下がるだけで、客席への音の通りが
全く変わることもある。

弦がどうやってふるえているのか
この動画をみるとよくわかる。

https://youtu.be/RW1UoATE1BU

弓に引っ張られて、でも、弦は戻りたい、
戻る。でもまた弓に引っ張られて…を
繰り返す。この弦のふるえをいかに
とめないか。弦をいかに最大限に
ふるえ「続け」させられるか

それが、響きのある、豊かな音の鍵だ。

それには、弓にどのように触れるのか?が
また鍵になってくる。弓は持つのではなく、
触れる(hold ではなく touch)

それを話し続けるとまた長くなるので
次号へ続く。。。

今日の言葉*
ソクラテスは喜劇のネタにされても、
「彼らが僕らを馬鹿にしていたとして、
それが正しいならわざわざ指摘して
くれたのだから改めればいいし、
間違っているなら自分とは
まったく関係ないことだ」
というように言う。
徹底して他者にひらかれながら、
また同時に自分を信じる自由さがある。

下西風澄さん


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