花の裏側は
うなじのようで
見惚れる
空気が澄んでいて
花は風に吹かれて
夕方の光を浴びながら
とても気持ちよさそうだった
花がなぜ咲くのか
だれも説明できない
花は咲くべきときに咲き
散るべきときに散る
そんな風に音を奏でられたら
そんな風に生きることができたら
よいなあ〜と花を見るといつも思う
今日の言葉*
「されば、時分の花をまことの花と知る心が
真実の花になお遠ざかる心なり。
ただ、人ごとに、この時分の花に迷いて、
やがて花の矢するをもしらず。
初心と申すはこのころの事なり。」
世阿弥「風姿花伝」