香西さん✖︎アレクサンダーテクニック

アレクサンダーテクニックを香西さんのところに夫婦で受けに行った。アレクサンダーは、ドイツで学生をしていたころに一度受けたが、立ったり座ったりすることを何度もさせられて(言葉が分からなかったということもあるけれど…)、なんだかよくわからないまま、終わって、フワフワとしたままだった。

オーストラリアで生まれたというアレクサンダーさんだが、今は主に流派が2つ(アメリカ系とイギリス系)に分かれていて、その先にもたくさんの流派があり、身体にはふれないものなど、結構いろいろなものがあるようだ💦有名なものって大体枝分かれしてしまいますよね…

香西さんは、正統派といわれるイギリス系で学び、最終的にはイスラエル人の師匠と呼べるような人に出会ったようだ。そういうヒストリーも面白くお聞きした。

テーブルワーク(ベッドに横たわる)と
チェアワークの2つを体験した。

どこか気になっているところありますか?と聞かれたので、「足首に疲れがどんどん溜まっていって抜けない感覚がずっとある」「寝ても疲れがとれない」とお伝えした。

横たわって自分の身体を自分で操作しようとしない、されるがままに任せる、何もしない。普段寝ていても、気づくと寝てしまっていて、起きているのだけれど、意識的に何もせずに、身体をすべてにゆだねる感覚が不思議だった。身体の奥がふっとゆるむような、自分の身体でないような感覚だった。極上のふれ方で、施術中、ギュッと掴むようなことは一度もなく、しかるべき順番で、しかるべきところへ身体の部位をおさめて、うごかしてゆく。概ねスムーズに行っていたが、右足を曲げて伸ばすところだけ、なにか、引っかかるのを感じた。身体が抵抗しているようだった。何度かやっていくうちに、スッと抜けた感じがあった。小川に柵が立っていて、そこに藻がひっかかっていたのが、スッととれて、再び流れ出した感じだった。
終わって、立ってみると、足が地面に深く入ってる、足が生えている感覚があった。地球の裏側までといっても過言ではないほど、足が未だかつてなく地面をとらえていた。そして、頭は、パカンと蓋がとれて、風通しがよく爽快な感じがした。これはたまに演奏していてよい状態だと入れる感覚だった。いわゆる「おりてきた!」と、いうときは、頭のフタが開いているのだろうなと思う。足が地面に吸い付いていて、楽器を持っていたら、弾いてみたかった!持ってくればよかったなぁ

・空と大地
・水平、垂直
・non doing(なにかしようとしないこと)
・過去【今】未来
・結果主義にならない

夫がテーブルワークに入った。その間はそこにあった本(光岡先生懐かしい!)を読書していたけれど、強烈に眠かった。ゆるんだのだろう。施術が終わってスッと立った夫の後ろ姿はまるで小学生のようにピカピカしていた。そうしたら「あーなんだろうこの足の感覚…すごいなぁ。小学生のとき、こうやって立ってたかも」と口にしたので驚いた。身体が記憶していたのかもしれない。

それからチェアワークに入り、立ったり座ったりを繰り返した。ドイツでわけがわからなかったのは、このワークだ😂 今はわけが分かる。頭を軽く支えてもらいながら、立つ座るを繰り返す。途中で、足から、根っこが生えていく感じがあった。自分が木になっているイメージが湧いた。カチンと固定されているものではないが、しっかりと根が張られていて、それでいて風が吹けば自然とゆれる。微細に動き続ける。しなやかさ。頭蓋骨が宙に浮いていて、そこに脊椎がタランと自然に垂れている、手足の力は抜けている。「脱力」という言葉とはまたちがう感覚だ。みずみずしく隅々まで行き渡っているが、タランとしている。ふれても何もかんじないのではなく、ふれれば、そこが細やかに息づく感じだ。四肢や、身体のパーツがすべてつながっていて、ひとつの生命体として、微細に動き続けている。頭蓋骨を中心に。赤ちゃんが立とうとする時、子どもが立とうとするとき、このように身体を使っているよなーと思い出す。

長年、悩んでいて、だれにも共感してもらえなかった、足首の気持ち悪い感覚がなくなった!スッキリと!これが何よりも嬉しくて、帰り道は、歩きながら、二言目には「足首が…!」と言っていた😂

身体メソッドは世の中に色々とあり、いろんなメソッドが、本質的に似たようなことを言っているのだろうなと感じる。

アレクサンダーテクニックは、非常に微細で、なめらかで、スポーツ選手などよりは、演奏家や芸術家に、向いているなぁと、個人的には感じた。でも、4スタンスをはじめ、いろんなメソッドを学んできたから、いろいろ感じられたのかもしれないなぁ。若いときの自分は今の1/10も吸収できなかったかもしれない。

とにかく、香西さんの施術は、とても気持ちがよく、たおやかで、とても好きだった。オススメです!

https://kozaikatsuaki.com/

今日の音楽*


投稿日

カテゴリー:

投稿者:

タグ: