サントリーホールの本番前に、そういえば…と思って、コンバスのゆきちゃんとトコトコ歩いてホテルオークラのお花を見に行ってきた。ずっと行ってみたいと思ってなかなか行けず、お初。自動ドアが開くと、色鮮やかなお花が目に飛び込んできた!なんて美しくてドラマティックなの。まるで山のなかのようだ。鳥のさえずりが聞こえてきそう。そして、ふつうに大きい。。😧コレどうやって持ってくるんだ笑。
311のとき、このロビーにはたくさんの人が避難して寝ていたらしい。そのときはちょうど大きな桜の木があって、夜の間に、ポッポッと花が開いていったのだという。「お花にたくさんの元気をもらった」と声をかけられたとか。あの不安な夜にみんなどんな思いで桜を眺めたのだろうと、この話をたまに思い出してはその美しさと切なさで想像するだけで泣けてくる。。
東京オリンピックのときに海外のお客さまをお迎えする東京の玄関口のひとつとしてその当時の日本文化の髄と職人を結集してつくられたホテルの粋。そのひとつがこの石草流という流派。http://sekiso-ikebana.tokyo/
バロン・オークラと呼ばれ親しまれた大倉喜七郎さんという存在、文化芸術を愛しそれに惜しげも無くエネルギーを注げる大きな器、そこから生まれたこのお花の美しさと情緒に感動した。それと共に、これからの時代、どうやって藝術が生きていくのだろうと思いを馳せた。また気軽にみにいこー。いくらでもボーっと眺めていられる🐔美しや。めでめで。
縁あって、石草流の奥平祥子さんと音と花のイベントを何度か企画させていただいた。子どもたちは迷いなくお花をえらび、あるべきところにさす。「あるべきようわ」
大人も子どもとお花と自然と一体になれる。また企画したいな。
今日の言葉*
“「あるべきようわ」は、日本人好みの「あるがままに」というのでもなく、また「あるべきように」でもない。時により事により、その時その場において「あるべきようは何か」と問いかけ、その答えを生きようとするものである”
河井隼雄「明恵夢を生きる」