村井先生とブラームス

昨日のブラームスのコンサートの余韻がまだ身体に残る。「本当に沢山学ばせていただき、ありがとうございました。…音楽を続けてきてよかったなぁと感じました…」とシンミリ言ったらすかさず「なにキザなこと言ってるんだか。サッちゃんはね〜」と村井先生に返された。笑。せんせい〜〜〜っ。

音楽を続けているのは、これまでのこういういくつかの忘れられない本番や記憶が身体に残っているからだと思う。それでただやめられないだけな気がする。。麻薬のような。音楽をやっていなかったらどんなことしていたかなぁとたまに考えるけれど、音楽と共にある人生はなんて豊かなのだろうと感じる日だった。
ただ直向きに誠実に音楽と共にある先生の存在や生き方そのものからから沢山のことを感じ、学ばせていただいた。村上さんの時も感じたけれど、楽器を弾く前から音楽が鳴っているあの感じなんだろ。結局生きることそのものが音楽に通じるのだろうな。

穏やかな佇まい、ポツリと話される一言の面白さやユーモアに、周りにいる皆が朗らかで幸せな気持ちになる。演奏が終わってから舞台上で、ポツリポツリと話されて「私の今日の胸ポケットのハンカチーフはコレです」と、畳んだ白いちり紙をとりだしヒラヒラさせて、会場をドッと湧かせる。「そんなわけで、こんな感じで」と、舞台を去るお背中の味わい深さよ…

「あのサッチャンはね〜ていい曲だよね。様子を思い浮かべると泣けてきちゃうのよね…歌詞がよいよね…」と、先生のお顔をチラリとのぞくと、本当に目がウルウルされている😳 サッチャンの歌では、自分が小さいだけに、幼き時から、替え歌など作られたり、「ばなな食べられないんでしょう」と、散々弄られるだけの歌として半ば口惜しく思っていたので(苦笑)サッチャンの歌礼賛に感謝。そういうことにもホロリとされるような、本当にあたたかい方なのだなぁと、感じ入る。

先生の素晴らしさは語り尽くせない。。本当に貴重な経験をさせていただいた。このご縁をくださった主催の阿部さん(室内楽シリーズはなんと10年前から始められている!その歩みにブラボー)、そしていろいろな意見を重ねあいながら、支えあい笑いあいながら、音楽とともにいた最高の仲間たちに、心からの感謝!


もっとこうすればよかった、あそこはもっとこんな風に弾けたのではないか?と、いろんなことを思い返しながら、、、、。

ひとつひとつの本番は一度きり。
一期一会。勉強は続く…。

最後になりましたが、嵐のなか、嵐にも負けず、ご来場いただきました沢山のお客様のお一人お一人に心より感謝申し上げます。ありがとうございました✨

今日の言葉*

“私はもう88歳で、死にかけている。
間もなく肉体は滅びる。

私は映画で、多くの観客を惑わせるのではなく、自覚させたい。芸術は人に向かって扉を開き、その中に人は自己を見出す。私たちは檻にとらわれて多くの物に惑わされる。だが意識には、名前も、年齢も、国籍も、性別もない。自由を望めば自由になれるんだ。

映画館のスクリーンの前で意識を覚醒してほしい。芸術の言葉を受けとってほしい。”

アレハンドロ・ホドロフスキー


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