ラ・ボエーム

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今日から、大好きなオペラ「ラ・ボエーム」のリハーサルが始まった。
名テノール歌手のマエストロ。熱のこもったリハーサルに胸が熱くなる。
指揮しながらガイドで歌ってくださるのだが、それがまた素晴らしすぎて、
大迫力で、豪華…(O_O) オーケストラからも、思わず、ため息が。

それにしても、何と言うか、熱量が違うなぁ…血の違いを感じる
料理でいうと、火力が全然違う!ハートフル、パワフル!!
しかも、とろ火から強火まで、実に幅広く、ダイナミック…

紙の上に書かれた音符は、生きた音楽として息吹を与えられ、
料理される必要があるわけで、私たち演奏家は、作曲家が残したレシピを
調理する料理人とも言える。そして、指揮者は、大所帯をとりまとめる料理長。
フランス語では、確か、指揮者のことをChef(シェフ)といったような。

それにしても、ボエームって、名作。。
愛とはなんぞやと 生きるとはなんぞやと…
あらためて、胸が震えるオペラだなぁ。
美しいメロディに耳を傾けると、思わず恋をしたくなりますね。笑。
誰かを愛するというのは、素晴らしいですなぁ。

いろいろなシーン。
それぞれが独特の煌めきと薫りと色彩がある。名作。。

 
日曜日に、ふらりと横須賀まで、オペラ鑑賞。
いかがでしょうか♪

2016年1月17日(日) 

15:00開演 横須賀芸術劇場

S席:5,000円A席:4,000円

 

若かりし頃のサバティーニ氏。
素晴らしい。。
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=TS6TAQoJdOA&w=420&h=315]

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=wE2A5Gunx7A&w=420&h=315]

 

さて、今日は成人の日だった。
二十歳の皆様、まことにおめでとうございます!
毎年、この日になると思いだす詩を今日の言葉に。

今日の言葉*

「成人の日に」

人間とは常に人間になりつつある存在だ…
かつて教えられたその言葉が
しこりのように胸の奥に残っている
成人とは人に成ること もしそうなら
私たちはみな日々成人の日を生きている
完全な人間はどこにもいない
人間とは何かを知りつくしている者もいない
だからみな問いかけるのだ
人間とはいったい何かを
そしてみな答えているのだ その問いに
毎日のささやかな行動で
人は人を傷つける 人は人を慰める
人は人を怖れ 人は人を求める
子どもとおとなの区別がどこにあるのか
子どもは生まれでたそのときから小さなおとな
おとなは一生大きな子ども
どんな美しい記念の晴着も
どんな華やかなお祝いの花束も
それだけではきみをおとなにはしてくれない
他人のうちに自分と同じ美しさをみとめ
自分のうちに他人と同じ醜さをみとめ
でき上がったどんな権威にもしばられず
流れ動く多数の意見にまどわされず
とらわれぬ子どもの魂で
いまあるものを組みなおしつくりかえる
それこそがおとなの始まり
永遠に終らないおとなへの出発点
人間が人間になりつづけるための
苦しみと喜びの方法論だ
 
谷川俊太郎
詩集「魂のいちばんおいしいところ」
 


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