「不安定なものを使いこなして音を出す」

オンライン音語り 飲み語り vol2. いよいよ明日日曜日です^^ テーマは「技術についてみんなで考えよう」今回は、どんなお話になるのかワクワクします。食べながら呑みながらの気軽な会ですので初めての方も、お気軽にご参加ください♪

vol.1のときに参加してくれた友人の妙子さんが素敵な紹介文を書いてくれたので、紹介文を紹介(笑)いたします↓ 妙子さんはスウェーディッシュマッサージが専門。独特の感性の持ち主で、文章も素敵で、芸術、身体、心のことなど・・・いろんな話をよくしています。話も面白いので、マッサージを受けながら、自分のことを自然と話してしまうお客様も結構いるそうです。

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「不安定なものを使いこなして音を出す」

9月27日にヴァイオリニスト・本郷幸子さんの主催する「ZOOM音語り」に参加しました。ドイツのオケでヴィオラを演奏している村上さんがゲストです。毎夏、村上さんが帰国しての公開レッスンは毎回胸をえぐられ涙が出るような内容なので、誰かを引っ張って必ず行くようにしています。村上さんの大ファンなのです。

で、27日前に、幸子さんからメッセージが来た。

「質問募集なんだけど、質問ない?」
「ド素人からの質問でもいいのかな」
「いいよ、もちろん」

てなことで私が送った質問。

質問1
生徒の音を聞いて、その人の持つ心のわだかまりのようなものを感じるとき、わだかまりの種類によって音に特徴があったりしますか?
例えば感情を抑圧してるタイプは強弱の幅が狭いとか。。。

質問2
著名だけれど、個人的に好きな演奏家では無い、と言う奏者がいますか?いるとしたら、それはなぜですか?

質問3
音楽は、楽器の音を楽しんで味わう、ということと、コンクールのような技術を競うことが両立していますが、コンクールのような順位付けについてどう思いますか?

質問4
今後クラシック界はこうなればいいのになという希望があったら教えてください。

質問5
演奏の音を聞いたとき、その人の人間像がある程度わかりますか?(体の大きさ、男女、年齢、国籍など)

質問6
演奏を通して発見したり学んだりしたことが、演奏や鑑賞意外で繋がることはありますか?
例えば数学や味覚の世界と繋がったりするのでしょうか?

当日はこの中のいくつかに答えてもらった。

村上さんの言葉は、人生に直結、しかもいきなり背中に通る神経に触られるくらいに自分の生き様を問うてくる。

「弾きながら観客とつながるようになるには、ある領域に音が入っていかないといけない。そこに入るには、弾きながら外にアンテナを向けて開いていくか、どんどん内部に入って皆と繋がる深部に下りるか、どっちで弾こうか実験を重ねている」

これは施術にも直結している気がします。お客様の体にさわりながら、感覚の奥の意識をどこに置いて何と対話するのか。

「この緊急事態宣言に、本番を取り上げられた奏者のありようはそれぞれで、面白かった」

本番を取り上げられた奏者がどう生きるか。何をするのか。

落ち込む時期を繰り返していると強くなってくる。

今の欲求にきちんと従って生きる。知性、感性、情熱を使って。

不安定さを安定させず、使いこなして音を出していく。

補助輪の安定を外して走り出す勇気、心の守り癖を外して傷ついてもいいから責めて行く。

などなど、「今そうやって生きている」人にしか出てこない言葉は、モロ筋肉の太さを感じさせて、それはもう、感嘆せざるを得ない逞しさでした。

ここまで前置き(長い)

その第2弾を10月25日(日)19時からやるそうです。参加費1000円。
https://sachikohongo.wordpress.com/…/%e3%82%aa%e3%83%b3%e…/…

今回「技術について」だから素人としてはますます敷居が高い感じがするけど、
「体を使った技術で生きていく」共通項がある人は本当に面白い会になると思います。

興味のある方はぜひぜひ。

村上さんの演奏動画はこちら
https://youtu.be/8Vc0ME5Uv9E
たのしそーに弾いているのが村上さんです。

私も参加予定ですー!!ぜひぜひ。いろいろな角度から、人生と取り組む表現を堪能しましょう。

ではでは、サロンでお会いしましょうね!
http://www.iki-aoyama.com/

引用おわり⭐️

さて、寺子屋Noth.jpでは、他にも魅力的な講座がたくさんあります!ぜひご覧ください^^

11/1 10:30 ロマ(ジプシー)の言語異世界 第一回「トランシルバニアのロマの魔術」 何百年にも渡り馬車で放浪の旅を続けてきた流浪の民「ロマ」。 「ロマ」とはヨーロッパの「ジプシー」を指しますが、この「ジプシー」という呼称は侮蔑的であるとされ用いられていません。現在はバルカン半島や東欧を中心に世界中で暮らし、特に東欧ルーマニアはロマの言語「ロマニ語」の話者が世界で最も多く、ロマの伝統文化を色濃く残しています。 本講座では、ロマの間で生活しながらルーマニアの大学でロマニ語を教えている日本人研究者が、ロマ民族の異世界を言語学を通じて「内側から」紹介します。

11/2 19:00 鈴木純×森田真生 「半径100mからひらける生命圏」–植物とともに考える– 植物に関する知識がなくても、あしもとに生える草は楽しむことができます。スタート地点としてなによりも大事なことは、その対象に関心が持てるかどうかです。草木の種類の識別をすることよりも先に、まずは「植物を見る感覚」をつかむことからはじめていただきたいと思っています。  植物観察は本来とても自由なものです。ミニレクチャーでは、正解のない楽しさにどんどん近付いていく感覚をすこしでも共有できれば嬉しいです

11/11 19:00 武術研究者・甲野善紀先生と一緒に「これからの教育」を模索していく実践ゼミ第5回。ゲストは、土田刃物店三代目店主 土田昇さん 名人大工や建具師、さらに朝倉文夫など彫刻家などからも最高峰の刃物の作り手として尊敬を集めた名人道具鍛冶、千代鶴是秀をはじめとする道具刃物の研究家であると同時に、目立てや研ぎの職人でもある土田昇・土田刃物店店主。この土田氏の口から語られる是秀をはじめとする往時の職人談は、そうした職人達への愛惜の思いと、冷静な観察眼を伴ったという点において、まさに余人をもっては代えがたい貴重な証言ばかりである。 そうした証言を、甲野善紀氏が聞き手となって今年、2月に刊行されたのが『巧拙無二』(剣筆舎刊)である。したがって今回の対談は『巧拙無二』の共著者同士の対談であるが、土田氏の、語り口に直に接する事が出来る、貴重な機会でもある。

のすラジオ 原木万紀子先生の「研究者数珠つなぎ」 研究者の原木万紀子が様々な研究者にお話を伺い研究の面白さを数珠つなぎでお伝えするラジオ番組です。第1回目のゲストに、一般社団法人路上博物館の森健人さん(理学博士)をお呼びして、大学学部から博士取得までのお話を伺っています。


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