王道

チョン・ミュンフン氏のリハーサル素晴らしかったなぁ。とにかく美しく豊かな音を常に求めてと何度も。何より音楽に品があり、的確な指示で、曲の構成も浮かび上がってくる。音楽が大きい。頭は澄み渡っていて、ハートは熱く、そのバランスが絶妙。。オーケストラという大きな生き物の手綱を握っていた。音が一滴も手から溢れ落ちない。

何というか王道を行くってこういうことかと改めて感じた…昔PMFで幸運にも演奏できたマエストロ ムーティのあの珠玉のようなリハーサルを思い出した。当たり前のことを丁寧にやる。原点に立ち返る。かなり細かい指示もあった。音の質感がどんどん変わって魔法のようだった。神は細部に宿るのだなぁ。あのとき「私が音楽の先輩方から教えてもらったことを君たちに今こうして伝えられることを嬉しく思う」と話されていた。人から人へ受け継いでいくもの、人と人だからこそ感じられるもの、伝えていけること、あたたかなつながり、そういうものの豊かさを音楽を通して感じる。ありがたや。。

 

南無南無😌

 

今日の本番は、モーツァルト交響曲40番と、チャイコフスキー交響曲4番。完売だったようだ。ぎっしりと埋まったお客様の熱量と空気もたくさん感じながら演奏した。マエストロは、本番でさらに素晴らしかった。。音楽の魔法のようなものを感じた。幸せな時間だった。。。来週の川崎公演も楽しみ。

 

今日の言葉*

人間の真価は分数のようなものだ。分母は自己の評価、分子は他人による評価である。分母が大きくなるほど、結局、真価は小さくなる。

トルストイ

 

 

 

 

 

 

 


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