開く

hana

 

ここ最近、「開く」というのがひそやかなるテーマ。

心を開く、体を開く。

心をなかなか開けない生徒さんの話を
一緒のところにおりていって、
ひたすら聞いていると、
ふと、開けることがある。
これはとても大切なことだし、
そうやって心が共振して広がっていくことが
個人的にすきなので、レッスンでもよくやるけれど、
なにせ、時間がかかる。ゆっくりゆっくり。

一方で、そういう生徒さんに、
今弾いてる曲を体の真っ芯から
大きな声で歌を歌わせてみると、
案外、心もいつの間にかほぐれたりする。
そうやって体を開いていくと、心も開けてくる。

心と体はいつもつながっているんだよな〜。

歌えないものは弾けなく、歌わせてみると、
まず皆腹から声がなかなか出ない、プラス、
音の高さと身体感覚がずれている。
最低音を丹田位まで落とせるようになると、
やっと少しずつ身体の音の位置が決まってくる。
歌のレッスンで高音は頭から上に階段が出るように
というようなイメージを言うが、歌でなくても同じで、
音の階段が最高音から最低音まで身体感覚に落ちてから弾かせると、
身体と楽器が共振した音にガラリと変わるのが面白い。

楽器の音がその人の声になる。

ドレミをまず歌わせてみて、きちんと身体に音の階段ができたら、
歌いながら楽器を弾かせて、音の位置を身体と楽器に同期させる。
歌えない音域の音も出せるのは楽器を弾く醍醐味だ。
高い音を出すときに自分も一緒に高くのぼってはだめで、
エレベーターの仕組みのように自分は下がる。引っ張りあう力を使う。

…と、いつもレッスンで言ってることを
能楽師の安田先生が謡のワークショップでも仰っていて、
「デスヨネー!」と一人で超共感していた(OvO)
安田先生のあの場が裂けるような、お声は一体なんなのか…
初めて聞いた時、唖然呆然。モーゼが、海を割ったときみたいだ。

お腹に力が入らない生徒さんたちみんな、
あの謡の稽古やってみてほしい。
ワークショップ連れていきたひ。

いやーほんと、歌うって音楽の根源ですね。

ラララのラ〜〜〜〜♪

(^。^)

 

 

今日の言葉*
私は人格を開くことを務めだと思っていますから、
人が様々に解釈できるように、作品もまた開きたいと思うんです。
(ジョン・ケージ)


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