inter-be

桜、美しいですね〜。

長く寒い時期が続いたからか、春の喜びをより一層大きく感じます。桜が咲くと、卒業式や入学式が思いうかびます。昨年度は、勤務している上野学園大学で、波乱と混乱が起こりました。教育とはなんだろうか、学ぶとはどういうことだろうかと苦悶しながら、自分が大切にしてきたことに立ち返り、自分ができることを誠実にひとつひとつやるしかない日々でした。

そんなこともあり、この素晴らしいインタビューで読んでいてなんだか泣きそうになりました。高知でこんな風通しのよい豊かな教育の場がはじまっているのですね。 

http://motokurashi.com/kochi-reihoku-tosacho-setomasanori/20160411

●これからは、机に座ってみんなが同じことを同じように同じだけ学ぶ時代ではないと思います。“Tailored education”、つまりひとり一人のために「仕立てられた教育」が重要だと考えています。

●これからの子どもたちの多くは、未だ存在していない仕事をするようになるはず。勉強だけができれば生きていける時代では、もうないですから。

●とにかく自由でいてほしいと思っています。自由でいるというのは、情報感度を高く持ち、好奇心を絶やさないでいること。僕自身も、大切にしていることです。自由というのは、いくらでも失敗する権利があるということだとも思います。いくらでも失敗できるということは、いくらでも挑戦できるということです。「挑戦と失敗」の果てにしか「成功」はありません。

●「世の中に存在するのは、“やるひと”と“やらないひと”の2種類だけ」

●100の生業と技能を持つ人間になりたい、ということです。農業も林業もやりたいし、狩猟免許も取るつもりです。高校や大学を卒業して、就職して、定年退職というレールはすでに存在しません。これからは複数の生業を持つことが、当然な世の中になると思います。

●ずっと思っているのは、この地域に、教育の傘をかけたいということ。子どもたちが一人で自由に、雨の中も飛び出して生きてゆけるようになるまで見守る、教育の傘です。
(瀬戸昌宣さん)

感動😢

これからの時代は、いろいろな意味でこれまでとは様変わりしていく気配がします。変わっていくことと、そのなかでも変わらないこと。音楽は社会のなかで人の心のなかでどのように変わっていくのでしょうか。はたまた変わらないのでしょうか。何れにしても音楽って素晴らしいなぁ、、ということにいつも帰結します。

その素晴らしさのひとつは、「存在し合うこと inter-be」を感じることができるからなのではないかと感じます。桜がきれいだなぁと感じることは、そのまま生きていることや音楽や自然に、つながっているのではないかなぁと。

春来る🌸

今日の言葉*

“ブッダの重要な教えのひとつである「インタービーング」(相即)は、「あらゆるものはそれ以外のものからつくられている」という深い洞察の智慧です。ひとりの人を深く観ると、その中に宇宙全体とすべての祖先――が観えます。私たちが存在する以前から存在してきた空気や水、喜びや悲しみ、数々の旅路――が観えてきます。「在る(be)」ということの本当の意味は「存在しあう(inter-be)」ことなのです。花がそこに在るために日の光や雲や大地を必要としているように、私たちはおたがいにかかわりあっています。何ひとつとして孤立しているものはありません。”

(ティク・ナット・ハーン)


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