上野のお花見も始まった様子🌸
ヴァイオリンと日本舞踊で「春」をテーマにコンサートをします。会場の百年の古民家は昔ながらの縁側もある素晴らしい雰囲気。ぜひお出かけください🌸
3/24 19:00 市田邸
詳細
子ども向けは早々に満席になりましたが(やはりニーズを感じます…)夜の部はまだお席ございます❣️会場に、桜も活ける予定です🌸
日本舞踊とどのようなことができるだろうかと、いろいろ手探りで試していきました。ヴィヴァルディの描いた音の自然描写に、日本舞踊の表現を重ねたらどうだろう?鳥の声、春の風、泉、嵐。見事な身体表現に、わたしもどんどんイメージが広がっていきました。坂東さん曰く、ヴァイオリンという西洋の楽器は、上へ上へと舞い上がるような感じで、それをただ気持ちよく聞きながら身体を動かすと、パントマイムのようになってしまい、それは絶対にしたくないと感じたとのこと。なるほど、西洋と東洋、変に近づけようとせず、それぞれの持ち味をいかしつつ、共存してゆく方向性で、稽古を重ねました。ヴァイオリンの音を感じながらも、引きずられず、日本舞踊ならではの重心を感じながら身体を動かす。演奏する私も、目の前で広がる世界に共鳴しながらも、合わせよう合わせようとはせず、「共にそこにある」感じをつなげてゆく。それとっても面白いプロセスでした。西洋音楽では、ダンスは舞踊ではなく、舞踏といいますね。つまり渇いた大地を踏んで飛び上がる。ビートが上へいく。湿気の多い日本で生まれるものとは、だいぶ違いますね。
「吉野天人」も、とても美しいお話です。吉野の桜を見に山に分け入った都人たち。「夜まで待っていてくれるなら、ここで舞いましょう」と、消える美しい女性。
“夕ばえ匂ふ花の蔭。月の夜遊を待ち給へ。少女の姿現して。必ずこゝに来らんと。迦陵頻伽の声ばかり雲に残りて失せにけり”
夕暮れになって、天女を待っているこの時間の移り変わり。。。何が合うかなぁと想像して、バッハのサラバンドを弾いてみるとなんともピッタリだったのです。これと謡も重ねてゆきます。
いろいろな新しい試みに挑戦し、新しい世界を創作してゆく回になります。音と舞で、どんな春の風景が立ち上がるでしょうか。ご一緒できたら幸甚です☺️