音語り×舞語り 「春」日本舞踊編 (おとな向け)

音語りとは?

異分野とコラボレーション企画⭐️今回は、日本舞踊の坂東三奈慧さんをお招きし、「春」をテーマに、ヴァイオリン二重奏と日本舞踊をお届けします。築百年の市田邸の和室で、お庭を眺めながら、お茶をのみながら、ゆっくりお過ごしください🍵
⭐️「バッハ×謡×日本舞踊」「ヴィヴァルディ×日本舞踊」という異色のコラボをお楽しみください。

●日時
2024.4.13 (土)16:30(およそ90分)

●会場

市田邸 (国登録有形文化財建造物)
東京都台東区上野桜木1-6-2

Google map

千代田線「根津駅」から徒歩12分(上り坂です…)
JR「日暮里駅」から徒歩12分
JR「上野駅」から徒歩15分
東西めぐりんバス「⑦上野桜木会館」すぐ

今は貴重な縁側も

●参加費(お茶つき)

●お申込み

LINEからメッセージでもお申込みいただけます

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⚫︎演目

・ヴィヴァルディ /  「四季」より「春」
・清元 「玉兎」
・謡曲「吉野天人」より抜粋
・J.S.バッハ / 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番より
「サラバンド」「アルマンド」
・ルクレール / 2つのヴァイオリンのためのソナタop.3-1
・モーツァルト / オペラ「魔笛」より「おいらは鳥刺し男」

※演目は変更する場合がございます

●内容

日本舞踊ってどんな歴史??主な流派はいくつある?…などなど、日本舞踊の歴史をひもときながら、魅力に迫ります。「腰を入れて、しかし腰から自由になり、直線ではなく曲線で動く。この曲線で動く、動作の前に誘いがある」という坂東流の魅力も語っていただきます。

「ヴィヴァルディ×日本舞踊」

アントニオ・ヴィヴァルディ(Antonio Vivaldi, 1678-1741)

バロック時代(1600年頃から1750年頃)の後期に活躍した作曲家。少年の頃から、教会の司祭になるための道を歩みつつ、ヴァイオリニストと作曲家として広く活動しました。

オーケストラの伴奏を伴いながら、独奏楽器が主役を演じる「協奏曲」というジャンルを確立したのがヴィヴァルディでした。

「和声と創意の試み」と題された12曲のヴァイオリン協奏曲集の中でも最も有名なのが「四季」です。「春」「夏」「秋」「冬」それぞれ大変魅力的ですが、興味深いのは、各楽章において四季折々の様々な情景を表すソネットと呼ばれる詩が付いており、音楽がそれらの情景を描写しているところです。

Giunt’ è la Primavera e festosetti
La salutan gl’Augei con lieto canto,
E i fonti allo spirar de’ Zeffiretti
Con dolce mormorio scorrono intanto:
Vengon’ coprendo l’aer di nero amanto
E Lampi,e tuoni ad annuntiarla eletti
Indi tacendo questi, gl’Augelletti;
Tornan’di nuovo al lor canoro incanto:

春がやって来た。
小鳥は楽しい歌で,春歓迎する
泉はそよ風に誘われ、ささやき流れていく。
黒い雲と雷鳴が空を走り、雷鳴は春が来たことを告げる。
嵐が止み、また小鳥が歌い始める

今回は特別に、この曲に、日本舞踊の振り付けをしていただきました。小鳥のさえずり、風、泉、大嵐……どんな風に、舞われるでしょうか?!

(僕も気になるな…)

吉野天人×バッハ

コラボ2つ目は、お能「吉野天人」をとりあげます。

吉野の桜を見ようと連れ立って来た都人たち。満開の桜の山に分け入ると、花を友として暮らしているというその女に行き会う。やがて女性は、じつは天人であることを明かし、夜を明かすならば、真の姿で現れましょうと約束して姿を消す。澄みきった月光のもと、舞い降りた天人は、花に戯れるかのように美しく舞います。

「不思議や虚空に音楽聞え。異香薫じて花降れり」

今回は、ここにバッハの音楽を重ねます。バッハの遺した無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータより「サラバンド」「アルマンド」などの舞曲を。様々な時の交錯する世界が広がります。どうぞお楽しみください。

●出演●

●坂東三奈慧(日本舞踊)

坂東流名取師範。
6歳で坂東三津奈に入門。昭和58年九代目坂東三津五郎より「坂東三奈慧」(ばんどうみなえい)の名前を許され名取に。平成15年師範名取。平成18年より各流派合同新春舞踊大会(日本舞踊協会主催)に出場し、十代目坂東三津五郎の指導のもと研鑽を積む。坂東会創立一〇〇周年記念書籍『初心忘れず』制作委員。 ホームページ

●坂東桃子(日本舞踊)

坂東流入門13年目

●本郷幸子(ヴァイオリン、企画、おはなし)


都立小石川高校、東京藝術大学、ドイツ国立トロッシンゲン音楽大学を卒業。ヘッセン州立ヴィースバーデン歌劇場オーケストラ、上野学園大学にて勤務。ドイツに8年在住。現在は、横浜シンフォニエッタシーズンメンバー、千葉交響楽団首席客演など、幅広く活動。ライフワークの一つとしてお話コンサート「音語り」を主催。赤ちゃんコンサート、若い演奏家を育てるプロジェクト、物理、医学、美術など異分野とのコラボーレーションも、好評を博している。

●森永かんな

千葉県出身。6才よりピアノを、9才よりヴァイオリンを始める。上野学園大学を卒業。2023年4月より洗足大学大学院音楽研究科在籍。これまでに、緒方恵、本郷幸子、水野佐知香の各氏に師事。音楽教室でヴァイオリン指導に携わるほか、誰でも気軽に楽しめるクラシックコンサートを企画、様々な演奏活動を展開している。

⚫︎大金智(謡)

能楽師 安田登主催の一座にて、神話・古典・文学を能の要素を用いる上演形式の舞台に出演。琵琶を塩高和之、能を川口昇平の各氏に師事。奄美二世。