sign with me

今日は、ハイドンのオラトリオ「四季」実に二時間半強の大作。なんて音符が多いのだ(@@)名作だけど、えらいこっちゃ。

這々の体になって昼休憩。

Sign with meというカフェに入った。何もわからずに入ったが、前のお客さんが無言でやりとりしている。どうやら耳の聞こえない方々が働いておられるようだ。初めてのことですこし戸惑いながらも、私も指差しでメニューから注文。

分かり合おうとする。
投げかけられる優しい笑顔も
ことばのよう。

こんな風にささやかで、あたたかなやりとりをお店で、したことがあっただろうか。ことばの聞こえる世界に生きていて、普段いかにお店の人と、端的で粗雑なコミュニケーションをしていたかがわかる。

もっと大切にしよう。
日常のなかで、いろいろ。

ことばはいつも、言い足りず、言い過ぎる。それでも、そのことばを通してその先にふれられる世界があることがわかる。どこかそのことばの力を信じていて、音楽の世界が好きなのと同時に、ことばの世界が好きだ。

そして、今日は、声にならないことばがあり、笑顔もことばなんだなと実感した。それを実感したら、注文したスープを口にしながら、涙が出そうになった。しんとした静けさに満ちたカフェは、とてもすきな場所だった。

店を出るときに、
「ありがとう」と伝えたくて「手話でありがとうと教えてください」と書いて、教えてもらった。左手を下にして手首あたりで十字のようにして右手でポンと叩いて上にあげる。

「ありがとう」

はじめて覚えた手話。楽しい。
今度は「ごちそうさま」と話そう。
Sign with me
ふつうに美味しかったです
文京シビックでリハーサルの際はぜひ〜
本郷三丁目にもあるみたい。

今日の言葉*

「同じ川を足につけても
同じ流れにふれることはできない」


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